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西武秩父線横瀬駅と国道２９９号線との間に位置する第９番札所、明智寺。境内には六角の観音堂があり、その中に本尊の如意輪観音が安置されている。観音堂の裏手にある三つの板状の石碑は、地元で産出される緑泥片岩でつくられている。
第１４番札所の今宮坊は市街地の西、中町にあり秩父鉄道の御花畑駅からは５００ｍ西へ。車の人は駐車場がないので近くの今宮神社駐車場を利用。何の飾り気もない本堂前には石の後生車がある。来世の幸せを願いつつ本尊の聖観音をお参りしよう。
荒川にかかる秩父橋を渡り、川沿いの急な坂を上ると第２０番札所の岩之上堂。秩父札所の中では一番古いといわれる御堂は長い歴史を感じる。本尊は聖観音。
秩父鉄道影森駅の東５００ｍ程に第２６番札所の円融寺はある。また、本堂とは別に山づたいに歩くと観音堂、別名岩井堂がある。急な坂道の多い秩父の修験寺である。本尊は聖観音。
秩父鉄道秩父駅前の県道２０８号線を真っすぐ西へ。第２３番札所の音楽寺は秩父ミューズパークの一画にある。石段を上ると緑の樹々に囲まれた本堂が見える。本尊は聖観音。本堂の前にある梵鐘を打つ音が菩薩の音楽に聴こえたことからその名が残る。
第３１番札所の観音院は小鹿野町にある観音山の中腹にある。杉木立に囲まれた朱色の仁王門の両脇には石の仁王像がある。本堂は大きく張り出した岩屋根の下にひっそりと建つ。境内には磨崖仏も多く、本尊は聖観音。
第２０番札所の岩之上堂から１ｋｍ弱に第２１番札所の観音寺がある。小さな本堂だが、その昔は大きな建造物だったとのこと。本尊は聖観音で第２２番札所へも近い。
第３３番札所の菊水寺は吉田町の南、赤平川の辺りにある。本堂を入ると土間になっており、本尊の聖観音像を直接拝観できる。本堂の前には芭蕉の句碑もある。
第２５番礼所の久昌寺は秩父市の西端、小鹿野町と荒川村にはさまれた山間部にある。茅葺の山門の額には御手判寺と書かれている。これはその昔、閻魔大王から石の手判を授かったとされることに由来する。弁天池に映る伽藍が美しい。本尊は聖観音。
